献花のアセビ

 江戸時代――とある村で、凶悪な妖怪が封印された。

 時は流れ現在。
 白波一久は大学の仲間たちと、生まれた故郷である田舎に帰っていた。
 満開となった桜の花見をしているときに、奇妙な和服姿の少女と出会う。
 少女は自分の名をアセビと言い、白波にある頼み事をする。

 そこにある壷のふたを――開けてほしいと。

 私が嫌う記憶は、神社の本殿で行われたあのいまいましい儀式だ。
 修験者が、耳が痛くなるようなお経を唱えている。六角の黒漆塗りの頭襟をつけ、法衣である鈴懸を着ていた。手に持った錫杖が金切り声を上げる。たまに吹く法螺の音で鼓膜が破れそうだった。
 修験者の後ろでは、村人たちが手を合わせ祈っている。なんという無知なのか。病...

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4.2
作品更新日 :
2017-09-03
閲覧数 :
2,894

目次

  • プロローグ

  • 第1話 桜とアセビ

  • 第2話 格闘術とアセビ

  • 第3話 坊主とアセビ

  • 第4話 ぼくとアセビ

  • エピローグ

因幡雄介

因幡雄介

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作者とりとり
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