石田三成かくれ里 ふるさと古橋ものがたり

慶長五年九月十五日、石田三成は挙兵し、豊臣家安泰の為に徳川家康との合戦に臨みました。「関ヶ原の戦い」です。結果は惨敗。関ヶ原の戦いについての著書は多くありますが、敗戦後から処刑までの間にあったことを詳しく語ったものはありません。
石田三成は、現在の木之本町古橋へ逃れ、潜伏していました。たった数日の潜伏でしたが、そこには恩と温があるひとときがあったのです。法華寺三珠院、老院善説、オトチの洞穴、竜泉寺、与次郎、高時川大橋……
古橋生まれの私が父から聞き、また、ずっと村の中だけで語り継がれてきた口頭伝承を、地元保存会の皆様の御協力のもと物語として再構成し書籍化しました。石田三成は古橋村で村人たちとどのように過ごしていたのか。どうして捕まったのか。現地の方言を使って空気感を大切にし、今、皆様にお伝えします。

「じいちゃん!」
 喜一郎は、縁側で爪を切りながら、「なんじゃい」とこたえた。
 孫の幸輝だということは声と騒がしい足音でわかる。今は小学五年生である。男の子だから仕方がないと思ってはいるが、先日大切にしていた金のなる木の鉢を、それもずいぶん大きな分厚い鉢を、テニスのラケットを振り回して花台から落として割ってくれた。か...

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残酷な表現含む+
作品更新日 :
2018-08-09
文字数 :
19,416
閲覧数 :
262

目次

古橋 童子

古橋 童子

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