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あらすじ

天正11年。江北の地で賤ヶ岳の合戦が起きようとしていた。余呉湖の北に陣を構えた柴田勝家は羽柴秀吉の軍と向かい合い、睨み合ったまま数ヶ月が過ぎようとしている。
そんな中、柴田軍の陣中に呼び寄せられた地元の民の中に、五助という中年男の姿があった。五助は、長浜城を作る時の人柱に、自分の双子の娘のうち一人を差し出したことを後悔していた。双子のうち、もう一人も間もなく亡くしてしまった五助は、勝家が長浜城を落とした暁には、娘の供養のため、小さな祠を城中に作らせて欲しいと願う。
負け戦になるであろうことを感じ取っている老いた勝家は、お市の方の連れ子である浅井家の三人の娘と、五助の娘を心中で重ね合わせてそれを許す。それは五助も同じであり、身の丈に合わぬ申し出をしてしまうのであった。

作品更新日 :
2018-11-30
文字数 :
7,272
閲覧数 :
118

目次

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みんなの感想 2件のレビュー

  • 相河柚希

    5.0

    秀吉側の視点で書かれる事が多い賤ケ岳の合戦を、柴田勝家側の一平民からの視点で描かれているのが斬新だなと思いました。
    戦争を舞台にした時戦争そのものに照準を当てがちですが、ささやかな願いを軸に話が展開していくのが興味深かったです。

  • カバかもん

    5.0

    正統派時代物として大変秀逸だと思いました。
    また主要人物に有名ではない平民が当てられており、賤ヶ岳の合戦という使い古された題材に新しい視点を投げかけられています。

    人物の葛藤、カタルシスが濃密に描かれています。
    登場人物も二人だけ、話もしっかりと絞られており、とても濃縮されていました。...

    長浜の魅力を語る上で『人柱』というネガティブな題材を取り入れたにも関わらず、柴田勝家、お市の方、浅井三姉妹と上手く絡められており、読み始めから胸の奥がゾクゾクとするようでした。

    イマドキの軽い読み味の作品が多い中、硬派な本作が、今回の賞レースの中で高く評価されることを、
    敵ながらお祈り申し上げます。(笑)

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