「変化していく日常」

 「変化していく日常」



夏休みが終わり、新学期が始まって三日経っていた。
夏の暑さと眩しいくらいの日差しは続いているが、
この学校の中では、すっかり夏休み前までのいつもの日常を取り戻した。
相変わらずの退屈な授業に、受験を控えた生徒の少しピリピリとした空気。
中には受験など関係ない人間の呑気な顔も見える。

眠そうに欠伸をする生徒。引退した部活を懐かしむ生徒。
受験に憂鬱になる生徒。呑気に恋愛話に花を咲かせる女子。
なにもかもが、いつも通りだ。
少しずつ変化していく、いつも通りの日常。

午前の授業が終わり、昼休みになったところで、将悟は隣の男の異変に気付く。
隣に座る亮太は、何やら面白くなさそうな顔で頬を膨らませている。

「おい、不細工な顔になってんぞ。」

「…面白くない。」

「何がだ?」

「ん。」

不満そうな顔で、亮太は顎で前の席の日向を差す。

「ああ…。」

夏休みが終わって学校が始まってから、目に見えて変わったことがある。
一つは彼方がいないこと。彼方は一度も学校に顔を出していない。
担任やクラスメイトには「彼方は体調を崩している」と日向は説明しているが、嘘だと思う。
日向は嘘を吐くのが下手だ。わかりやすい。疑わない方がどうかしてる。

もう一つは、日向がモテるようになったことだ。
百合と付き合うようになってから、日向はよく喋り、よく笑うようになった。
まるで別人のように明るくなったし、元々顔がいいから、当然だろう。
休み時間になるたびに、日向のもとに女子が寄ってくる。
どいつもこいつも、彼方に寄ってたかっていた派手な女だ。
彼方が登校してこなくなった途端、こう、だ。
そんな女子の変わり身の早さに、少し呆れる。

今日も、騒がしい五人の女子が日向を取り囲んでいた。
ケバいくらいの化粧に、派手なネイル。
日向の斜め後ろの将悟に席ですら、色々な化粧品や香水が混じった香りが漂ってくる。

「ねえねえ、日向君。今度カラオケ行こうよ!」

「いや…俺、彼女いるから、そういうのは…」

「えー、いいじゃんいいじゃん!」

「そうだよ!カラオケくらいいいでしょ?ね?」

「いや、その…彼女に悪いし…。」

「一回くらい平気だよ~!」

「そうだよ!一緒にカラオケ行こうよ~!」

「いや、だから…彼女が…」

「関係ないよー!」

「そうだよ!大丈夫だよー!」

当の本人は、そのことを鼻に掛ける様子もなく、
戸惑って、困ったように苦笑いをしているだけだった。
そして 引きつった頬で、時々チラチラと将悟に視線を寄越してくる。
ああ、これは助けてほしい合図だな。

「日向、飯いこーぜ。」

そう言って、将悟は日向の肩をポンと叩く。
振り返った日向は、少し安心したような顔をした。

「えー日向君、行っちゃうのー?」

「私たちとご飯食べようよー。」

「そうだよー、いつも中村君たちとばっかりじゃない~。」

女子たちは唇を尖らせて、口々に不満を洩らす。
けれど、将悟は怯むことなく、言葉を続ける。

「俺らはコイツと男同士の話があんの。女子には内緒の、な。」

日向は困った表情のまま、小さく頷く。
その言葉を聞いて、女子の一人がおかしそうに笑う。
つられて他の女子もクスクスと笑う。

「えーなにそれ卑猥ー。」

「もー仕方ないなあ。」

「日向君、またねー。」

女子達は笑ったり、日向に手を振ったりしながら教室を出ていく。
その姿を見送って、日向は大きな溜息を吐く。
相当無理をしていたのだろう。
日向は元々、愛想笑いなんて、できるタイプではない。

「将悟、ありがとう。助かった。」

日向は顔の前で両手を合わせて、礼を言う。

「お前…断るなら、ちゃんと断れよ。」

将悟は呆れるように肩を竦める。
そんなことを言っても無意味か。
自分だって、たくさんの女子に囲まれて、口々に話しかけられたら、どうしたらいいかわからない。
女子の集団に囲まれるほど、怖いことはない。
ドラマやアニメでよくあるハーレム状態なんて幻想だ。
実際にそんなことになったら、戸惑って、圧倒されるしかないだろう。

「断ったよ。…でも、グイグイくるから、どうしたらいいかわかんなくて…。」

日向は疲れ切った様子で、肩を落とす。
そんな様子の日向を、羨ましそうに亮太は見ていた。

「はあ…。なんか、女子怖い…。香水臭いし…。
 あ、俺、香水の匂い移ってない?」

日向は袖口や腕の臭いを嗅いで確認する。
けれど、よくわからないらしく、首を傾げた。
当然だ。あんな香りの中にいたら、鼻が麻痺してしまう。

「羨ましいじゃん!なんだよ自慢かよー。はいはいモテる男はいいですねー。」

亮太は拗ねた子供のように唇を尖らせる。
自分がモテないからって、日向に嫉妬するのはお門違いだ。
日向はそんな亮太に呆れて、何度目かわからない溜息を吐いた。

「そんなんじゃないって。はあ…百合に変な誤解されないかな…。」

そう言って、日向は憂鬱そうな顔をする。
変なところは心配性だ。
それも当然か。日向は百合にベタ惚れなのだから。

それから購買に寄ってパンを買い、屋上へと移動した。
夏の日差しはまだ厳しくて、屋上にはほとんど人影はない。
三人は階段の日陰に座り、各々購買で買ったパンを食べていた。

部活を引退しても、相変わらず亮太の食べる量は多い。
今日は十個ほどパンを抱えていた。
そんなに食べて、碌に運動もしていないのに太らないのが不思議だ。
どこにその栄養が行くのか。まだその馬鹿でかい身長を伸ばす気か。
将悟は少しだけ羨ましくなる。自分の身長は、もう二年も前から伸び悩んでいる。

日向は意外と小食で、小さなパンを一つしか食べない。
制服の上からでもわかるくらい、相変わらず痩せたままで、少し心配になる。
百合といれば幸せそうだが、彼方がいないことに、少なからず喪失感を抱いているのではないかと思う。
百合といることで、彼方がいない穴を埋めるようにも感じる。

「そういえば、日向、最近弁当じゃないのな。」

亮太は焼きそばパンを頬張りながら口を開く。
そのたび、パンのカスや焼きそばが地面に落ちる。
もう少し綺麗に食べられないのか。

「あー…うん。作るの面倒だし、最近朝早いし。」

日向はパンを食べる手を止めて、少しだるそうに答える。
いくら日陰とはいえ、着込んだ学ランは暑そうだった。
その学ランの下の傷は、まだ癒えていないのだろうか。

「え?母ちゃんが弁当作ってんじゃねえの?」

「あ…」

口が滑ったようだ。日向はうっかりした様子で口元を押さえる。
以前彼方は、母親が弁当を作っていると言っていたらしい。
日向の家庭事情を知る将悟は、そんなことは有り得ないとわかっている。
おそらく、今まで日向が彼方の分も弁当を作っていたのだろう。

「いや…母さんが仕事で朝早いから、弁当作るの面倒だって…そういう意味。」

不安そうに、語尾がうっすらと消えた。
日向は嘘を吐くのが下手だ。慌ただしく目が泳いでいる。
素直なのはいいことだと思うが、全然隠せていない。
いくら亮太でも、こんなわかりやすい嘘を信じるわけないだろう。

「ふーん。そっか。」

思ったよりすんなりと、亮太は日向の言葉を信じた。
どこまで亮太は単純で素直なのだろう。
けれど、もうひと押し。
言葉とは裏腹に、亮太は不思議そうに首を傾げている。

「日向の母さん、仕事忙しいもんな。」

さり気なく、将悟は助け船を出す。
嘘でも、固めてしまえば、それ以上亮太は踏み込まないだろう。
日向は、そんな助け舟に飛びつくように話を合わせる。

「ああ、そうなんだ。この時期は特に忙しいんだって。」

「へー。大変だな。いっつも美味そうな弁当だったのにな。」

亮太は納得したように、またパンを頬張る。
日向はチラッと、将悟に目配せをする。
向けられた視線は、「ありがとう」と言っているようだった。
とことん世話が焼ける奴だ、と将悟は思う。
実際は、自分が勝手に世話を焼いているだけだけれど。

「つーか、せっかくの昼休みに、こんなところで俺らといるより、
 百合ちゃんのとこ、行かなくていいのか?」

パンを食べ終えて、将悟は日向に言う。
日向はとっくに食べ終えていて、紙パックのオレンジジュースを飲んでいた。
その中身の残りが少ないのか、日向がストローを吸うと、ズズズという音が鳴った。

「百合だって、友達付き合いとかあるだろ。俺は朝と放課後一緒にいるからいいの。」

驚いた。いつもベッタリ一緒にいるのかと思ったら、そうじゃないのか。
確かに、日向に自分や亮太がいるように、百合だってクラスや、同じ学校内に友人がいるだろう。
日向もちゃんと、そういうところをわきまわえているのか。
彼方と同じく、束縛や依存心が強いのではないかと思っていたから、意外だ。

「朝と放課後って?」

亮太は首を傾げる。
日向は空になった紙パックを床に置いて答える。

「最近、毎日駅まで送り迎えしてるんだ。…あんまり、一人で歩かせたくないし。」

気のせいだろうか。
最後の言葉に、暗い影を感じた。けして束縛や嫉妬ではない何か。
まるで百合を心配しているような口ぶりだ。

そんなことに気付く様子はなく、亮太は日向を茶化すように囃したてる。

「自分だけ恋人らしいことしやがってー。ずるいぞ、この色男ー!」

「ばーか。恋人らしい、じゃなくて、百合は俺の恋人だ。」

そう言って、日向は明るく笑う。
それは嫌味のない、自然な笑顔だった。

それから、他愛のない話をした。
夏休み中のこと、進路のこと、流行っている漫画の話、最近のテレビドラマ、お笑い番組、将悟が夏休みに飼いだした猫のこと。
どれも男子高校生にはありふれた話題で、昼休みという限られた時間では語りつくせなかった。

話に夢中になっているうちに、午後の授業の始まりを伝える予鈴が鳴り響く。

「え、もう予鈴!?」

「次、移動教室だぞ。早く行かねえと。」

将悟が風でそこら中に散らばったゴミを拾い集めて立ち上がる。
亮太も制服に付いたパンや諸々の食べかすを払って立ち上がる。
けれど、日向は壁に背を凭れたまま、立ち上がろうとはしなかった。

「俺、サボる。なんか…疲れたし。」

「お前…意外とサボり魔だったな。」

将悟は呆れて溜息を吐く。
そうだ、日向は時々フラりと授業をサボる。
教室に戻って女子に騒がれるのが嫌なのか、学校とバイトの両立で疲れているのだろうか。
それを咎める大人もいないし、『体が弱い設定』を上手く使う。
嘘を吐くのは下手なのに、どうしてそういうところだけは平気なのか。不思議だ。

「適当に先生に言い訳しといて。」

そう言って、日向はひらひらと手を振る。
そして、眠そうに大きな欠伸を一つして、目を瞑ってしまった。
仕方ない。将悟は亮太を連れて教室に戻ることにした。






頬に柔らかい感触がする。
布団や枕よりも、柔らかくて温かい感触。
自分は屋上の壁に凭れて眠っていたはずだ。
屋上は固いコンクリートの壁と、床と、金網しかないはず。
この柔らかい感触は何だろう。
優しく髪を撫でられている気もする。

日向は薄らと目を開ける。
見えたのは、白い膝だった。
自分が頭を置いているのは、紺のプリーツスカートの上。
そこからは、細く長い足が伸びていた。

「え…!?」

日向は反射的に飛び起きる。

「わっ!びっくりした。」

そこにいたのは、百合だった。
飛び起きた日向に驚き、おかしそうに笑っていた。
自分が頭を置いて眠っていたのは、百合の太ももの上だった。
どうしてそんな体勢になっていたのだろう。
突然のことと、膝枕をされていた恥ずかしさに、日向は混乱していた。

「百合…?なんでここに…」

「坂野先輩から、さっきメールが来てたんです。ほら。」

「メール?」

百合は自分の携帯電話の画面を日向に見せる。

『午後の授業サボった不良少年は、まだ屋上で熟睡中だぜ!( `ー´)』

そのメールは、亮太が百合に宛てたものだった。
ご丁寧に日向が壁に凭れて眠っている写メまでつけて。
こんな写真、恥ずかしいじゃないか。
一体いつ撮ったのだろう。起こしてくれればよかったのに。
携帯電話の右上に小さく表示されている時刻は、もう放課後だった。
午後の一時限だけサボろうと思っていたのに、放課後まで眠りこけていたようだ。

「玄関で待ってても日向先輩来ないから、まだ寝てるんだと思って、こっち来ちゃいました。」

そう言って、百合は微笑む。
学校が始まってから、日向は毎朝駅まで百合を迎えに、放課後は毎日学校の昇降口で待ち合わせて百合を駅まで送っていた。
今日は寝過ごしてしまったようだ。

「ごめん…昼休みから、ずっと寝てた。」

「バイトで疲れてるんでしょう?まだ寝ててもいいですよ。ほら。」

そう言って、百合は自分の太ももをポンポンと叩く。
膝枕を催促しているようだ。
日向は百合の太ももの感触を思い出す。
柔らかくて、温かくて、なんだか照れくさい気持ちになる。

「それは恥ずかしいから、いい。」

「照れなくていいのにー。」

頬を赤らめる日向を見て、百合は嬉しそうに笑う。

今日はバイトも休みだし、久しぶりに百合とゆっくり過ごせると思ったのに、眠っていて、時間を無駄にしてしまった。
学校とバイトの両立は、正直辛い。
朝早くから百合を迎えに駅まで行って、一緒に学校に行って、授業を受ける。
授業が終わったら、昇降口で百合と待ち合わせて、それから駅まで送ってからバイト。
バイトが終わったら、すぐ家に帰って、寝るだけの生活。
夏休みの時と比べると、百合と一緒に過ごす時間が減った。
付き合っているのに、好きなのに、登下校の時間しか一緒にいられない。
そんなもどかしさに、少し寂しく思う。

日向は屋上を見渡してみる。
放課後とだけあって、人影はない。
当然だ。こんな炎天下の中、好き好んで屋上に上がる人間は少ない。
グラウンドや体育館から、部活動をする生徒の声が聞こえるだけだ。

日向はそっと、百合を抱きしめる。
肩口に顔を埋めて、温かい体温に安心する。
こうやって自分から百合を抱きしめるのは、久しぶりな気がする。
自分を囲む女子たちとは違う、百合の優しいシャンプーの香りが好きだった。

「学校でそういうことするの、珍しいですね。」

「ちょっとだけ、甘えたい気分。」

「もー。日向先輩ったら。」

百合は笑って、日向の髪を撫でる。
小さな魔法の手は、いつだって自分を癒してくれる。
その優しい手も、好きだった。

「…ねえ。亮太とメールしてるの?」

ポツリと、肩に顔を埋めたまま、日向は呟く。
彼女が他の男とメールをしているなんて、少し面白くない。

「いつから?」

「えっと、六月?いや、七月くらいかな?」

「毎日?」

そんなことを聞く日向に、百合は首を傾げる。

「日向先輩…もしかして、嫉妬してます?」

まるで子供をあやすように、百合は日向の背中をポンポンとさする。
日向は唇を尖らせて、拗ねていた。

「…ちょっとだけ。」

こんなことを思うなんて、自分勝手で恥ずかしいってことはわかっている。
だけど、やっぱり、面白くない。

「日向先輩が嫌なら、もう坂野先輩とはメールしませんよ?」

百合は困ったような顔をして、日向の顔を覗く。
そんな顔をさせたいわけじゃないのに。
日向は小さく首を振る。

「いい。…亮太は、俺の友達だし。」

百合が悪いわけじゃない。亮太も悪いわけじゃない。
独占欲や、嫉妬に塗れてしまっている自分が悪いだけだ。
束縛なんて、そんな自分勝手なことはしたくない。
自分が百合の交友関係に口を出す権利もないし、百合には自由でいてほしい。

でも、やっぱり自分が百合の一番でいたい。唯一でありたい。
自分だけを見ていてほしい。自分だけの名前を呼んでほしい。
そんなことを思ってしまう自分が、嫌になる。

「じゃあ、どうしたら機嫌直してくれますか?」

百合は日向の頭を優しく撫でる。

「…キス。」

「え?」

「ここでキス、して。」

そう言って、日向は顔を上げる。
百合を真っ直ぐ見つめて、縋るような想いだった。

「俺のこと一番好きだ、って言って、キスして。」

まるで子供みたいな我儘だ。
こんなことを言ったら、百合に呆れられてしまう。
みっともない男だって、情けない奴だって、思われてしまう。
愛想をつかされないか、心配になる。

けれど、不安になるんだ。
本当に自分は、百合の一番なのか。
百合は本当に自分のことを、好きでいてくれているのか。
言葉だけじゃ足りない。確かな証拠がほしい。
本当は噛み跡やキスマークで、自分の体にめちゃくちゃに痕を残してほしい。
自分は百合のモノで、百合は自分のモノだという、疑いようのない印がほしい。
でも、そんなこと、言えるはずがない。

「日向先輩のことが一番、大好きですよ。」

百合は柔らかく微笑んで、日向の唇にそっとキスをする。
それは短いキスで、唇が離れると百合ははにかんで笑った。

「私が日向先輩以外の人を、好きになるわけないでしょう?」

その真っ直ぐな瞳と優しい声に、いつも救われていたんだ。

「…もっと。」

まだ足りない。
百合の全部がほしい。
日向は百合の頬に手を添えて、キスをする。
確かめるように、何度も何度もキスをした。

麻丸。
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麻丸。

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