「彷徨う幽霊」

 「彷徨う幽霊」



好きな人がいる。
けれど、好きな人とは違う、彼氏ができた。

京子は学校を終えて、足早に自宅へと帰る。
鍵を開けて、玄関の扉を開けば、そこに大きな靴が脱ぎ散らかっていた。
靴ひもが雑に結ばれたスニーカー。大雑把なのが、あの人らしい。
部屋の方からは、テレビの音が聞こえる。
京子が靴を脱いで部屋の扉を開けると、見慣れた顔が覗いた。

「やあ、今日も来ちゃった。」

その彼氏というのは、毎日毎日理由を付けて、京子の家に訪れるようになった。
バイトがあって、一緒に過ごせる時間が少なくても、彼方は毎日自分に会いに来る。
仕事のことを考えると、ほとんど寝ていないのではないかと思う。
けれど、以前に比べて、彼方は顔色は良くなった。

京子が学校から帰るまで、外で待たせるのは悪いからと、早いうちに合鍵は渡しておいた。
だから、ほぼ毎日、彼方は京子の家で、京子の帰りを待ってた。
ソファーに寝転がって、まるで自分の家のようにくつろぎながら。
そして、今日も机の上には、白い菓子箱が置いてある。

「今日の貢物は、マルシェのシュークリームだよ。」

彼方は慣れた手付きでその箱を開けて、中身を京子に見せた。
大きなシュークリームが十個。
京子が好きな、マルシェのシュークリーム。
彼方は、こうして毎日甘いお菓子を持ってきてくれる。

「…毎日買ってこなくてもいいんですよ?」

「いいじゃない。僕は京子ちゃんの彼氏なんだから。少しくらい彼氏らしいこと、させてよ。」

そう言って、彼方は微笑む。
付き合ったからと言って、二人の関係が大きく変わった、ということはない。
二人の距離はソファーの端と端とある程度離れているし、触れ合うこともなく、他愛のない話をするだけ。
けれど、小さな変化はあった。
以前の彼方は、冗談めかして体の関係を迫るようなことを言って、自分をからかっていたが、そういうことは言わなくなった。
むしろ、意図して自分に触れないようにしているようにも思える。

京子はいつものように、ソファーの端に座る。
テレビからは、新作映画のCMが流れていた。

「あ、この女優さん、日向が好きな女優さんだ。」

彼方はテレビ画面を指さす。

「え、日向さんって、こういう子が好みなんですか?」

「うん。日向は、こういう感じの小っちゃくて女の子らしい子が好きみたい。」

テレビに映る人物は、まるでアイドル並みの華奢で可愛らしい容姿だった。
確かに可愛らしいのだが、演技が大根だと有名な清純派女優だ。
けれどその容姿のおかげか、男性からの人気は高く、ここ数年ドラマや映画で引っ張りだこだ。

「意外ですね。日向さんとそんな話をするなんて。」

「しないよ?でも、日向を見てたらわかるもん。」

彼方はケロッとした顔で答える。
話していないのなら、わかるはずないのに。

「そんなものですか。」

「うん。」

双子とは、そういうものなのだろうか。
やけに自信満々な彼方に、京子は何も言えず、シュークリームに手を伸ばす。
一口頬張れば、溢れんばかりのクリームが口の中に広がる。
程よい甘さに、自然と頬が緩んでしまう。

京子がシュークリームを頬張っていると、視線に気付く。
彼方は、静かに京子を見つめていた。

「なんですか。人の顔をじっと見つめて。」

彼方はしばらく黙って京子を見つめて、小さく頷いた。

「…うん。やっぱり僕は、可愛い子よりも、綺麗な子の方が好みみたい。」

「は…?」

突然何を言いだすんだ、この男は。
意味がわからず、京子は呆気にとられてしまう。
しかし、彼方は平然と言葉を続ける。

「京子ちゃんは綺麗だよ?僕の好み。」

恥ずかしげもなく、そう言い切る彼方に、京子はなんと答えたらいいのか、わからなかった。
そもそも付き合っているとはいえ、彼方は自分のことを好きじゃないはずだ。
彼方が好きなのは日向のはずだし、自分はちっとも日向に似ていない。
彼方は似ていると言うが、全然そんなことはない。

「…それはどうも。」

京子は目を逸らして、素っ気なく言う。
いつもの薄っぺらい言葉が、今日は何故か照れくさい。
どうしてそういうことを、平然と言えるのか。

「もうちょっと優しくしてくれたら嬉しいけどね。でも、そんなクールなところも好きだよ。」

そう言って、彼方は微笑む。
彼方は、こうして「好き」と言う言葉を頻繁に使うようになった。
本当は、そんなこと思っていないくせに。
妥協で「付き合って」と、言ったくせに。
なんで、私なのか。

「私と付き合ってて、…楽しいですか?」

ポツリと、京子は呟く。
何故だろう。甘いはずのシュークリームの味がしない。

「うん。楽しいよ?」

彼方は、不思議そうに首を傾げた。

「前と、全然変わらないじゃないですか。」

付き合う必要なんて、なかったと思う。
自分じゃ、日向の代わりにはなれない。
形だけの付き合いなんて、しない方がいいんじゃないのか。
きっと彼方が「付き合って」と言ったのも、ただ独りが寂しかっただけじゃないのか。

「そう?僕なりに愛情表現してるつもりだけど。」

確かに、毎日甘いお菓子をたくさん持って、自分の家を訪れてくれる。
けれど、それはただのご機嫌取りじゃないのか。
都合のいい情報屋を、手放したくないだけなのではないか。

彼方は、どうして自分を選んだのか。
自分にしか本当のことを話せないなんて、そんなの、嘘だ。
彼方はモテるのだから、自分じゃなくてもよかったはずだ。
彼方の話を聞いて、理解して、慰めてくれる女は、いくらでもいるはずだ。
優樹に恋をする自分が、彼方と似ていただなんて、馬鹿馬鹿しい。
自分はちゃんと立場をわきまえていた。叶わない恋でよかった。
愚かでお馬鹿な彼方とは、違う。一緒にされたくない。
なんだか、やけに腹立たしい。

「…もしかして、怒ってる?」

彼方は、不安そうに京子の顔を覗きこむ。
京子は、無意識に唇を尖らせていることに気付いた。

「僕は…彼女なんて、できたことないからさ、正直どうしていいか、わからないんだよね。
 京子ちゃんは、僕にどうしてほしい?どうしたら僕に飽きないでいてくれる?」

京子を上目で見て、彼方は縋るような言葉を紡ぐ。
眉を下げて、困ったような表情だった。
いつもは茶化したり、からかったりと、微笑みが絶えないのに、そんな顔をされると、なんだか悪いことをしているような気分になる。
いつもみたいに、自信満々な様子で微笑んで見せればいいのに。
自分が怒っているからって、どうしてそんなに不安そうにするのか。
ああ、なんだか本当に苛立たしい。
どうして、こんなに苛立たしいのだろう。

「別に、私は貴方とどうこうしたいとかは思わないですけど、こんなんじゃ、付き合っている意味ないですよ。
 前のままでもよかったんじゃないですか。貴方なら、恋人になってくれる人なんて、いくらでもいたでしょう。
 私と付き合ったって、恋人なんて名前ばかりで、何の意味もないじゃないですか。」

「…え?」

彼方は戸惑ったような声を上げた。
けれど、この口は止まらない。

「貴方は、付き合って何がしたかったんですか。他の女と同じように…抱きたかっただけじゃないですか。
 どうせ私なんて、日向さんのことを探るための、情報屋でしかないんでしょう。
 なら、そんなに軽々しく好きだとか、好みだとか、言わないでくださいよ。」

捲し立てるように、無意識に口をついた言葉。
なんだ、これ。
これじゃあ、まるで、思い通りにならなくて拗ねている子供みたいだ。
まるで、自分が彼方に恋をしているみたいだ。
彼方のことを好きだと、言っているようなものだ。

京子は慌てて口を手で塞いだ。
彼方は、驚いて目を瞬かせていた。

違う。そうじゃない。そんなことを言いたかったんじゃない。
妥協で付き合ったんだ。仕方なしに付き合ったんだ。
自分は彼方のことなんて、ちっとも好きじゃない。
好きじゃない。妥協なんだ。仕方なしなんだ。
少し、口が滑ってしまっただけだ。

「京子ちゃん…拗ねてるの?」

「ちが…っ!拗ねてないです!」

声を上げて否定しようとしても、これじゃただの照れ隠しにしかならない。
なんだか恥ずかしい。顔が熱い。
彼方の顔が見れない。自分の顔を見られたくない。
京子は彼方から目を背けてしまう。
けれど、彼方は京子を真っ直ぐ見つめる。

「嘘。全然恋人らしくないから、不満だったんでしょ?」

「違います!ただ、無意識に…その…」

上手く言えなくて、京子は口ごもってしまう。
ああ、どうしてあんなことを言ってしまったのだろう。
口を閉じて、黙っていればよかったのに。

「…ふうん。無意識だったんだ?」

彼方の表情が、驚きから意地悪な笑みへと変わる。

「じゃあ、…恋人らしいこと、する?」

「恋人らしいことって…。」

彼方はニヤリと微笑んで、京子に近付く。
また彼方は、自分を抱こうとするのか。
そんなことを望んだんじゃないのに。

ゆっくりと、彼方の手が伸びてくる。
京子はギュッと目を瞑って、身を固くした。
今はいつものようにあしらうなんて、できない。
心臓の音がうるさい。意識したら、余計に胸がドキドキする。
その手は、肩を抱くのか、頬に添えるのか、唇をなぞるのか。

警戒していたが、彼方は優しく頭を二度撫でるだけだった。
そして、京子を見つめて、柔らかく微笑む。

「デートしようよ。買い物とかどうかな?次の休みいつ?」

「へ…?でーと?」

まぬけな声を上げて、京子はポカンと口を開ける。
拍子抜けだ。一体、彼方は何を言い出すんだ。

「うん。いつも京子ちゃんの家ばっかりでしょ?だから、たまには外もいいかなって、思ったんだけど。」

なんだ。そんなことか。
てっきり彼方のことだから、言葉巧みに自分を抱くと思っていたのに。
身構えていた自分が、馬鹿みたいだ。
無意識に、溜息が洩れる。
これは安堵の溜息か、失意の溜息か。
これじゃまるで、期待していたみたいじゃないか。
悔しい。どうして、こんな気持ちになるんだ。

「…しないんですか?」

おずおずと彼方を見つめて、小さな声で呟く。
いつものように、自分を抱こうとすればいい。
そうすれば、この関係は偽りなのだと、思い知る。
いつも通り、彼方にとってはお遊びなのだと、思い込める。
彼方が自分を抱こうとすれば、こんなの愛情なんかじゃないと、わかるはずだ。
他の女と同じ、自分は彼方にとって都合のいい遊び相手でしかないと、わかるはずだ。

「いつもみたいなこと、…しないんですか?」

もう一度、京子は呟く。
さっきよりもハッキリとした口調で、彼方を見上げる。
彼方は、一瞬意味がわからないというような顔で、首を傾げた。
けれど、すぐに意味を理解したらしく、おかしそうに笑った。

「しないよ?彼女は、大事にしたいんだ。」

そう言って、彼方は、もう一度京子の頭を撫でた。
こんなこと、今まで一度もしたことないくせに。
いつもは、冗談交じりに、体ばかり求めるくせに。
その口は、薄っぺらい言葉や、嘘ばっかり言うくせに。
そう思うのに、自分を撫でる彼方の手が、やけに優しくて、勘違いしてしまいそうになる。

「私が…彼方さんのこと、本当に好きになっちゃったら…どうするですか。」

そんなこと、有り得ない。
有り得ないけれど、彼方に絆されてしまいそうで、怖い。
ああ、もう、顔が熱い。彼方の顔が見れない。
どうして彼方のことなんか、意識してしまうのだろう。
自分は、優樹のことが好きなはずなのに。

「好きになってよ。僕は京子ちゃんのこと、好きだよ?」

俯いた京子を覗き込んで、彼方は柔らかく微笑む。
いつもの笑顔の仮面じゃない。胡散臭い笑顔じゃない。
自分に向けられているのは、純粋な笑顔だ。
その笑顔に、心がときめいてしまう自分が、悔しい。
なんで、こんな男なんかに。

「…ちょっと離れてください。近すぎです。
 あと、こっち見ないでください。あっち向いてください。」

両手で彼方を押しのけて、京子は矢継早に言う。
けれども彼方は意地悪な笑みで、京子の顔を覗きこむ。

「なになに?照れてるの?」

「照れてません!」

「ホント、京子ちゃんは、意外に可愛いね。」

「『意外に』は余計です。」

「ごめんごめん。京子ちゃんは可愛いよ。」

そう言って、彼方はおかしそうに笑った。

どうしてだろう。一緒にいる時間が長くなっていくにつれ、彼方に対する苦手意識が薄れてきた。
最初は、仮面のように張り付いた笑顔に、気味の悪さを覚えた。
彼方と出会う前も、学校の女子の噂で、自分とは相容れないタイプの男だと思っていた。
けれど、一緒に優樹のマンションで生活して、夏休みが終わって彼方と付き合い始めて、彼方の印象が大きく変わった。

彼方は、弱い。
弱くて脆くて、愚かで純粋だ。
笑顔の仮面も、人当たりの良さも、全部脆弱な自分を隠すための術だった。
余裕な笑みを浮かべていても、その内側は、ひどく壊れやすいものだった。
彼方は、そんな弱さを、他人には見せない。いや、見せることができない。
けれど彼方は、縋るように、自分だけにその弱さを見せた。
京子は、その手を振り払うことができなかった。

情が移ってしまったのかもしれない。
その瞳が涙で揺れるたびに、彼方のことを見捨てられなくなる。
その体が震えるたびに、彼方の手を振り解けなくなる。
時間とは、恐ろしいものだ。
一日一日、彼方と過ごす時間が増えるたびに、そう自覚する。
結局自分は、彼方の手の内に丸め込まれているのだ。
それは計算か、無意識か。彼方はズルい。

溜息を吐いて、京子は再びシュークリームに手を伸ばす。
この貢物に免じて、彼方に嫌味を言うのはやめておこう。

「そういえば…この前の過呼吸とか、大丈夫なんですか?」

その言葉に、彼方の表情が少し曇った。

「…ああ、うん。薬増やしてもらったから、最近は平気。」

明らかに困ったような顔をして、彼方は笑う。
けれど、視線は下を向いていた。

「病院通ってるんですか?」

「…うん、まあ。…引いた?」

小さく頷き、彼方はチラリと京子に視線を向ける。
彼方の探るような視線に、京子は小さく首を振った。

「いいえ。」

引く、だなんて。
双子で同性の日向のことが好きなのも知っている。
日向にフラれて、過呼吸の発作を起こしている彼方も見た。
今更、彼方に、何を聞かされても驚かないと思う。

「でも、なんの病気なんですか?」

目を逸らして、彼方は小さく呟く。

「…そんな話、どうでもいいじゃない。」

そして、困った顔で首を傾げた。

「ね、もうこの話終わり。」

病気のことは、触れてほしくないのか。
今更隠し事なんて、しなくていいのに。
本当のことを話せるのは、自分だけじゃなかったのか。

「最近日向はどう?京子ちゃんとも、話したりする?」

わざとらしく、彼方は話題を変える。
けれどやっぱり、彼方の口から出るのは、日向の名前ばかりだ。
それもそうか。彼方との共通の話題なんて、たいして多くはない。

「まあ、まったく話さないのも逆に怪しいと思って、最近は日常会話程度ならしますよ。」

「へえ。どんな?」

「別に、普通ですよ。学校のこととか。テレビのこととか。」

「ふぅん。そうなんだ。日向は昔っからテレビっ子だからね。
 夏休みとかもさ、日向は外出るの嫌がって、僕が連れ出さないと、家でずっとテレビ見てるの。
 暑いの嫌だとか、人混みは嫌だって言って、家事して、テレビ見て、その繰り返しで、主婦みたいな生活するんだよ。」

「へえ。確かに、料理の手際はよかったですね。
 まだバイト始めて一ヶ月ちょっとなのに、厨房ほとんど任されてるみたいですし。」

「日向は器用だからね。僕と違って。」

そう言って、彼方はクスクスと笑う。
彼方はいつも日向のことを話す時は、切なそうで、寂しそうで、それでもどこか愛おしそうな瞳になる。
最近は日向の話ばかりする。懐かしむような、思い出話ばかり。
諦めると言っていたのに。やっぱり、未練がましい男だ。
自分と話す時は、そんな顔してくれないのに。

「そういえば、日向さん、私にまで貴方のことを聞いてきましたよ。」

「なんて?」

彼方は、不思議そうに首を傾げる。

「彼方と連絡とってないか、って。日向さんは貴方のことを探しているみたいです。
 私にもそれを聞くってことは、学校の女子にも言ってるんじゃないですか?」

バイト先で日向に彼方の話を振られた時、一瞬ドキッとした。
自分と彼方の繋がりがバレてしまったのではないかと、冷や汗をかいた。
でも、冷静に知らないフリをした。だって、バレるわけがないから。
上手く誤魔化せたと思う。日向が疑っているような素振りはなかった。

「大丈夫だよ。日向に僕は探せない。学校の子には連絡先教えてないもん。
 日向の番号は着信拒否したし、僕のメールアドレスは変えた。
 足がつくようなことはしてないよ。そんなヘマはしない。」

彼方は、静かに首を振る。

用意周到に自分の痕跡を消して、こっそり日向を見守る彼方。
まるで幽霊みたいだ。
彼方は確かに存在しているのに、日向には見えない。
会える距離にいるのに、すぐ傍にいるのに、日向には気付けない。
なんて、悲劇だろう。

「それに、もう日向に会うこともないしね。」


そう言って、彼方は悲しげに微笑んだ。

麻丸。
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