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あらすじ
粘着質な水音が近付いてきたら、決して足を止めてはならない。振り返っていいのは、水音が止んだ時だけだ。忠告を無視すれば、お前はその水音の仲間入りをするだろう。
……夜の帳に包まれた、パルス共和国の王都の路地裏に、一人の男の姿があった。男の左肩が蠢いている。よく見れば、それが顔であり、意思を持った何かの寄生した痕だということが分かるだろう。
……男の名前はニスタ。災厄の男として指名手配を受ける、重罪人である。
残酷な表現含む