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あらすじ

慶長五年九月十五日、石田三成は挙兵し、豊臣家安泰の為に徳川家康との合戦に臨みました。「関ヶ原の戦い」です。結果は惨敗。関ヶ原の戦いについての著書は多くありますが、敗戦後から処刑までの間にあったことを詳しく語ったものはありません。
石田三成は、現在の木之本町古橋へ逃れ、潜伏していました。たった数日の潜伏でしたが、そこには恩と温があるひとときがあったのです。法華寺三珠院、老院善説、オトチの洞穴、竜泉寺、与次郎、高時川大橋……
古橋生まれの私が父から聞き、また、ずっと村の中だけで語り継がれてきた口頭伝承を、地元保存会の皆様の御協力のもと物語として再構成し書籍化しました。石田三成は古橋村で村人たちとどのように過ごしていたのか。どうして捕まったのか。現地の方言を使って空気感を大切にし、今、皆様にお伝えします。

残酷な表現含む
作品更新日 :
2018-09-06
文字数 :
19,384
閲覧数 :
4,447

目次

古橋 童子

古橋 童子

プロフィール

みんなの感想 5件のレビュー

  • 古楽

    5.0

    この時期の三成さんって、あっさり流されること多いですが、その失われし時期をアーカイブとして残せる作品でもあります。
    感服です。

  • noname

    5.0

    物語では軽く流されがちな、三成を匿った村人たちの話を、うまくドラマにして、且つ、現代の人々を登場させることで、「語り継ぐべき物語」として成立させているのがとても良かったです

  • 相河柚希

    5.0

    土地に残る言い伝えを現在と過去の視点で臨場感を持ちながらも熱に流され過ぎないので
    緩急のテンポが良く心地よく一気に読み進めることができました。
    そのままだと消えてしまいそうな言い伝えを綴ったとても貴重な物語だと思います。

  • 学芸員

    5.0

    石田三成の関ケ原敗走から、捕縛までをうまく人情話でまとめてある。
    過去と現在をこんな風に綴ると読みやすい。石田三成の息子のことを
    書いたことがあるが、これは臨場感があっていい。勉強になつた。

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