アイツらには出来て自分には出来ないこと
「お前も運動出来たらモテるのにな」
その言葉が地面に吐き捨てられたガムのようにずっと心にこびりついてた。
「昨日の番組観た?面白かったよな!」「観た観た!アレは腹抱えて笑ったよ!」
自分だって観てた、でも、「面白かった。」の一言が出ないと言うより出せない。自分が唯一出来た事は頑張って作った笑顔と首を縦に振ること。まだ自分の場合は笑顔が作れたから、でも、その笑顔さえも出来ない人だっているはずだ。
月日が流れるにつれて
アイツらには出来て、自分には出来ない
事が日々浮き彫りになってきた。
アイツらは運動が出来て、自分には出来ない。これに関しては生まれつきの病気の影響もある。
アイツらは言えて、自分は言えない。
アイツらは学校に行けて、自分は不安で過呼吸で行けない。
あれ?これは出来ている人しか見えていないからか?もっと視野を広げ世界を見るべきなのか?
そんな事を毎日エンドレスで考えて悩んでいる。
でも考えているうちに分かったことがある、
隣の芝は青い
という事と
アイツらには深く考えることが出来なくて、自分は自分を深く考えることが出来る。