冬のある日、男は海を見ていた。
会社をリストラされてからは高校生の娘を塾に行かせてやれなくなって、その娘の合否発表が今日だった。
預金はもうすぐ底をつく。一歩、海水に足を浸した。瞬間、聞こえた声に男は振り向く。
……春はすぐそこまで来ていた。男はもう少し、頑張ろうと思った。

大和時雨
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大和時雨

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