ボロ子、動く!
ボロ子は今日も痛そうだった!
「あいたた!今日もまた体が痛いわ!」
ボロ子の体はいつも傷が絶えなかった。
「大丈夫?ボロ子!?今日も痛そうね?」
そう言ってきたのは、同級生の絹川真実だった。
「そうなの!今日も痛いの!昨日なんて、三回も転んだ…」
なんて話をしていた。
そして、二人はいつも通り学校に行った。
今日は、授業に体育があった。
体育の授業では、最近、100m走の授業が多かった。
「うわー!体育か!?痛そう!またけがしそうだ!?」
体育をはじめる前から、ボロ子はすでに体がまた痛くなりそうだと、懸念していた。
そして、体育の授業がはじまった。
はじめに、体育の先生の言葉!
「いいか!お前ら!体育はなー。運動するからいいんだよ!分かったか?」
誰が分かっているのか、よく分からない体育の先生の言葉はみんな聞き流していた。
そして、100m走がはじまった!
ボロ子は、超緊張していた!
「ボロ子頑張る!」
とボロ子はやる気だけは満々だった!!!
そして、順番がボロ子の番に迫った。
ボロ子は白線の前に向かった。
「用意!スタート!」
ダンッという、音と共にボロ子さんは、走った!
そして、その時だった!!!
ボロ子は期待通り(?)途中の30m位の所で、こけた!
「いったー!?」
という声と共に、ボロ子は擦りむいた膝を見た。
すると、膝からなんと、血が出ていて、ビックリした!
「うえーん!」
とボロ子は泣きそうになった!
しかし、ボロ子は立った!
その不屈の闘志はまさに、アントニオ猪木を見ている様だった!
そんな大げさな事はないが、しかし、ボロ子はまた走り出した。
そして、60m位の近くで、またこけた。
「ふぎゃ!?」
と言って、ボロ子はこけていた。
しかし、それでもめげずにボロ子は立った!
それは、まさに感動を呼んだ!
ボロンチョ学園はまさに感動の渦に達していた!
そして、周りからボロ子に対する応援の歓声が聞こえてきた!
「ボーロー子!ボーロー子!」
とクラス中のみんながボロ子を応援していた。
ボロ子は傷ついた足を引きずって、懸命にゴールに向かった!
それはまさに、マラソンでランナーがフラフラになりながらゴールに向かう様子に似ていた。
あと少しで、ゴールという所で、学園中の声援がボロ子に向けられた!
そして、ようやくボロ子はゴールした!
まさに、今ボロンチョ学園は歓喜の渦に巻いていた。
「やったー!」
とボロ子は手放しに喜んだ!
そして、今日も学園は無事一日を終えていった!