現実は非情である。
誰かの理想をおしつけられ、やじられる。
何かの理想をおしつけられ、つぶされる。
趣味だったり、恋愛だったり。
皆が、皆、互いに押し付けあっている。
引いてみても、押してみても、結局は押し付け合い。
すり合わせて、すりよって、生きているからしょうがないのだけど。
すりあう摩擦が大きいほど、痛みが大きい。
磨耗して消費して、疲弊する。
他人の人生にケチがつけられるような、立派な生き方をしている人なんてほとんどいないはずなのに。
みなして、ギチギチ、ガチガチ、悲鳴が聞こえるような音をだしている。
社会の歯車のひとつだと よく言ったものだと思う。
ガチャガチャと横から口出ししているのか。
ギリギリと歯を食いしばるように、自分を押し殺しているのか。
誰にもきっとわからなくなっている。
歯車が回る限り、社会がある限り、生きている限り、それは回り続けている。
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