Magic1「魔法少女に憧れて」

「フレア」それは魔法使まほうつかいと認められた少女、すなわち『魔法少女まほうしょうじょ』に与えられる魔法。
それは、この世にある物質なら何でも燃やせるという。

私、椿あおいは、そんな『魔法少女』に憧れて『魔術師養成学校まじゅつしようせいがっこう』に入学します！
この学校の創立以来、魔法少女と認められて卒業したのはたった１人だけ。そう。全知全能の魔術師と呼ばれる「秋山 みさき」のみ。そんな難関なんかんを超えるために一生懸命勉強いっしょうけんめいべんきょうします！


〈入学式〉
校長から入学許可者の発表がある。
「１番・・・・・。２番・・・・・。」そして、数十分後・・・。
「１８９０番 椿 あおい。」・・・来た！私の名前！！私はその時思わず静かな体育館で叫びそうになった。


〈クラス発表〉この学校は１クラス１００名、１学年２０００名の全校２０クラスで全校生徒が６０００名の超マンモス校。
私は１年S組。つまり１年１８組。
クラス１００人って多いな・・・と思っているとHRの担任が来た。その瞬間教室がざわめき始めた。
なんと担任は・・・「秋山 みさき」だったのだ。かつて魔法少女と呼ばれた人が担任・・・。
私も魔法少女になれるチャンスが来たかも？？と胸を弾ませた。

そして、担任の自己紹介が始まった。
「私は秋山 みさき。２８歳。１０年前に唯一の魔法少女としてここを卒業した。使える魔法は２９９９個。たった一つ使えない魔法は・・・古代に封印されたもの。そのうち授業で話をするわ。」思ったよりさっぱりした先生だった。と思いながら「Weak Windウィークウインド」一番弱い風魔法で遊んでいると・・・突然先生に呼ばれた。「椿さん？」私は「はい？？」と返事をした。すると・・・。
「放課後に職員室に来て。」と言い残していなくなってしまった。

私は落ち着かない気持ちで１日を過ごし、職員室へと向かった。するとすぐに秋山先生から衝撃の一言が・・・・。






「椿さん、魔法少女・・・・にならない？」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Magic1「魔法少女に憧れて」終