白くて、柔らかい手。ふわふわした触り心地のほっぺた。泣くと綺麗な雫が零れる目。
可愛い、可愛い、あたしの赤ちゃん。
貴方は、どうして…
「ねえ、ママ!ママってば!」
「え?あ、ごめんね。少しうとうとしてたわ。なあに?有紗。」
綺麗な目であたしを見つめる女の子。有紗。あたしの娘。
この狭いマンションの一室で、あたしとこの子は暮らしているの。
決して楽な暮らしじゃないけれど、この子がいるだけであたしは幸せなの。
「ママ、あたしね、ママにプレゼントがあるの!」
「ええ、そうなの?嬉しいなぁ。何をくれるの?」
「
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