ダンスダンスダンス
西田辺優子は歌もスポーツも大好きだがなそれ以上にダンスが好きだ。それでダンススクールにも通っていて日々ダンスをしているが。
その彼女にだ、ダンススクールの先生がレッスンの後でこんなことを言った。
「いつものダンス以外にもね」
「他のダンスもですか」
「観てみてね」
そしてというのだ。
「やってみたらどう?」
「ヒップホップとかラップ以外にも」
「そう、他のダンスもね」
「っていいますと」
「タップダンスとか後は」
「後は?」
「優子ちゃんゲームセンター行くかしら」
先生は優子にそうした遊びをするかとも聞いた。
「そちらは」
「たまにUFOキャッチャーを」
「ダンスダンスレボリューションは」
「いえ、しないです」
そちらはどいうのだ。
「そもそもゲームセンター自体あまり行かないですし」
「そうなのね、だったらね」
「ゲームセンターに行ったら」
「その時はね」
実際にというのだ。
「やってみたらいいわ」
「そうですか」
「あれも勉強になるから」
ダンスのというのだ。
「特に足のね」
「足の」
「優子ちゃん最近足の動きで悩んでるでしょ」
「はい」
実際にとだ、優子も答えた。
「今ちょっと」
「それならね」
「タップダンスもやって」
「ゲームセンターでもね」
ダンスダンスレボリューションをしてというのだ。
「やってみたらいいわ」
「色々やってですね」
「他のダンスも勉強して」
そしてというのだ。
「勉強していくといいわ」
「わかりました」
優子は先生のアドバイスに素直に頷いてそうしてだった。
実際にタップダンスの映像を観て自分もやってみてだ、ゲームセンターに姉達と一緒に行ってみて。
ダンスダンスレボリューションをした、足を音楽に合わせて懸命にしてみるとこれがだった。
思ったより難しくてだ、優子はゲームをするのを観ていた姉達に対してこうしたことを言った。
「やってみたけれど」
「結構動けてたじゃない」
「はじめてにしては」
「流石ダンスしてるだけあるわ」
「そう?」
優子はそう言われてもだ、姉達に微妙な顔で返した。
「難しくてね」
「自分ではなの」
「出来ていないの」
「そう思うの」
「そうなの」
これがというのだ。
「どうもね、だからね」
「もっとなのね」
「やってみるのね」
「そうするのね」
「ええ、ただゲームセンターですると」
どうかとだ、姉達にこうも話した。
「お金かかるわね」
「まあそれはね」
「ゲームセンターだから」
「仕方ないわ」
「家でも出来るかしら」
プレステ等でというのだ。
「どうかしら」
「じゃあ家庭用の買って」
「それでお家でもやってみる?」
「そうする?」
「うん、その方がお金かからないわよね」
ゲームセンターではワンプレイごとにお金がいる、だが家庭用なら一度買えばそれ以上はお金はいらない。
だからだ、優子もこう言った。
「じゃあね」
「よし、それじゃあね」
「私達もこのゲーム好きだし」
「皆でお金を出して買いましょう」
姉達がこう応えてそしてだった。
四人でだ、すぐにだった。
家庭用のダンスダンスレボリューションを買ってそれで優子も家でプレイしてみた、それも一度でなくだ。
毎日何度もそれこそレッスンや自習の時以外もやった。毎日そうしているとだった。
ダンススクールで先生に笑顔で言われた。
「いい感じになってきてるわ」
「最近ですか」
「ええ、気にしていた足の動きどう?」
自分ではどう思うかというのだ。
「最近は」
「前よりずっと」
「いけてるわね」
「そう思います」
自分ではとだ、優子は先生に答えた。
「最近は」
「そうよね、最近お家でもダンスダンスレボリューションしてるわね」
「はい、お姉ちゃん達と一緒にお金を出して」
「それで毎日してるのよね」
「そうしてます」
「それでタップダンスもして」
「それもしてます」
こちらもとだ、優子は先生に答えた。
「毎日」
「タップダンスもそうでゲームもね」
「そちらもですね」
「ダンスだから」
「踊れば踊るだけ」
「いいのよ」
そうしたものだというのだ。
「だから私もやってみたらって勧めたの」
「遊びでもですね」
「ダンスよ」
このことに変わりはないというのだ。
「優子ちゃんダンスが好きだからしてるわよね」
「はい、いつも」
「だったらね」
「遊びでもですね」
「していくといいのよ」
「そうしたものなんですね」
「そう、じゃあこれからもね」
先生は優子に笑顔でさらに話した。
「遊びでもね」
「していくといいですね」
「そうよ」
「じゃあ今日もお家に帰ったら」
「ダンスダンスレボリューションもするわね」
「そうしていきます」
「そして踊った後はね」
先生は優子にこのことを言うことも忘れなかった。
「しっかりとね」
「ストレッチもをしてほぐしてお風呂であっためて休めて」
「足も身体もいたわってね」
「これからも長く踊れる様に」
「そちらもしっかりとしてね」
「わかりました」
確かな声でだ、優子は先生に笑顔で答えた。
「そちらも気をつけていきます」
「そしてこれからも長くね」
「踊っていくことですね」
「好きならね」
そう思うなら余計にというのだ。
「そちらにも気をつけてね」
「そうしていきます」
「楽しく思い切り踊って」
そしてというのだ。
「ゆっくりと休む」
「どれも大切ですね」
「踊りにはね、そして」
「食べることもですね」
「太り過ぎたら踊りにくいけれど」
その分脂肪が付いてだ。
「けれどね」
「食べないとですね」
「よくないから」
「美味しいものをですね」
「沢山食べて」
そのうえでというのだ。
「踊るのよ」
「お肉もお魚もお野菜も果物も」
「全部ね」
「好き嫌いなくですね」
「沢山食べてね、優子ちゃんみたいに踊っていれば」
それだけ多く激しくというのだ。
「太りにくいし」
「お腹すぐに減ります」
「だったらね」
「沢山食べてもいいですね」
「そうよ、むしろね」
遠慮なくという口調での言葉だった。
「沢山よ」
「そうして身体も作ってですね」
「踊ってね、ダンスは今だけじゃないのよ」
「ずっとですね」
「踊るものだから」
それでというのだ。
「よく食べてケアもして休んで」
「色々と踊って」
「長く楽しんでいってね」
先生は里奈に笑顔で話した、そして里奈もその先生に笑顔で頷いた。里奈のダンスはこれからも楽しく続くのだった。
ダンスダンスダンス 完
2017・8・28
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