夏の放課後
「こっくりさんこっくりさん側にいましたらお越しください」
明日香、菜摘、晴美、有紀
私達は仲良し組四人でよく心霊遊びをしていた
「こっくりさん来ていたらどうか返事をしてください」
四人のうちの誰かがそう言うと
かならず10円玉の四人の指先が自然に動く
そして
「はい」
と返事をする
その度、私達はきゃあっと声を上げ
質問を続けていた
○○の好きな人は誰ですか?
明日の天気は晴れですか?
夏休みに彼氏ができますか?
いかにも小学生らしい質問を続け指が動き回る
梅雨が開けたばかりのムシムシした教室
私達は夢中にそんな遊びをしていた