ずんだ餅は最高
東北ずん子は弓道だけでなくずんだ餅の為に日々活動している、将来は秋葉原にずんだ餅の店をオープンさせることだが。
このことについてだ、ずん子は友人達に自信を以ていつも言っていた。
「よく東北マイナーって言われるけれど」
「違うっていうのね」
「ずんだ餅は」
「実はっていうのね」
「そう、こんな美味しい甘味他にないわよ」
それ故にというのだ。
「だからね」
「秋葉原にお店オープンしても」
「それでもなのね」
「ちゃんと経営出来る」
「そうだっていうのね」
「そうよ、出来ない筈がないわ」
こう言い切るのだった、いつもは優しく穏やかだが今は確かな口調だ。
「だから今はね」
「もっとなのね」
「ずんだ餅の宣伝をする」
「ずん子ちゃんの力を使って」
「そうしていくのね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「頑張っていくわ」
「それじゃあね」
「私達も協力するわ」
「同じ東北人としてね」
「一肌でも二肌でも脱ぐわ」
「お願いね、ずんだ餅はおはぎにもきなこ餅にも負けないのよ」
そこまでのものだというのだ、日本のお菓子の中でもとりわけメジャーと言っていいこうしたお菓子よりもというのだ。
「ずんだ餅は、そのことを証明する為にも」
「どんどん宣伝ね」
「東北ローカルのお菓子で終わらせないで」
「日本的なメジャーにするのね」
「最近日本のお菓子は世界的に注目されてるし」
和食が注目されると共にだ。
「それにお茶にも合うし元々大豆だから」
「健康にもいい」
「いいこと尽くしよね」
「そうしたことを宣伝していったら」
「絶対によね」
「ええ、秋葉原でお店を開けるわ」
絶対にとだ、こう言ってだった。
ずん子は友人達と共にずんだ餅の宣伝に専念した、そのうえで必死に頑張りそれなりに人々に知られていたが。
しかしだ、それでもだった。
ずん子はネットでのずんだ餅の評判を聞いてそれで友人達にまた話した。
「宣伝に努力した介があって」
「人気出て来たわね」
「東北が生んだ美味しいお菓子ってね」
「そう言われてるわね」
「人気は上々よ」
「ええ、ただね」
それでもとだ、ずん子は難しい顔で言うのだった。
「まだね」
「メジャーかっていうと」
「おはぎやきな粉餅程かっていうと」
「それは難しいわね」
「そうだとは言えないわね」
「ええ、そうよ」
その通りだというのだ。
「だからね」
「ここはね」
「もっと努力が必要ってことね」
「ずんだ餅をもっとメジャーに」
「そう努力していくことね」
「ええ、それと」
さらに言うずん子だった。
「ずんだ餅は枝豆から作るから」
「それでよね」
「枝豆は大豆だから」
「本当に体にいいから」
「甘くて美味しくてしかも身体にもいい」
「このことは宣伝しないとね」
「本当に駄目よね」
友人達も東北人としてずん子の言葉に応えた。
「こんないいことないわよ」
「甘いものって糖分が言われて健康にはって言われるけれど」
「ずんだ餅はとても身体にいいから」
「こんないい宣伝要素ないから」
「私だってね」
ずん子はそのずんだ餅を食べつつ友人達にも薦めながら話した。
「いつもずんだ餅を食べてよ」
「健康よね」
「私達もそうだけれど」
「ずんだ餅を食べてね」
「本当に健康よね」
「この要素をもっと出して」
そうしてというのだ。
「日本の他の地域の人達に知ってもらって」
「世界にもね」
「それでもっともっと人気のある食べものにして」
「目指せ秋葉原」
「あそこにお店をオープンよね」
「そうよ、その為にも」
夢を掴む、秋葉原というそれの為にというのだ。
「ここは頑張っていきましょう」
「もっともっとね」
「そうしていくことね」
「まだまだ努力する」
「そうすべきね」
「ええ、是非ね」
こう言ってだ、実際にずん子はずんだ餅の宣伝にさらに努力していった。そうしていると地道にではあるが。
ずんだ餅はさらに人気が出た、それでここで友人達はずん子に追加の宣伝効果として彼女に提案した。
「これまでずんだ餅ばかりだったけれど」
「ずん子ちゃんも出てみたら?」
「ずん子ちゃんがポスターに出るのよ」
「ずんだ餅を持ってね」
「私がなの」
皆の提案を受けてだ、ずん子はきょとんとした顔になって応えた。
「ここは」
「そう、ここはね」
「ずん子ちゃんが出るのよ」
「ポスターにね」
「そうすればいいのよ」
「その発想はなかったわ」
真面目で純粋なずん子にはだ、もっと言えば周りにしてもここにきてようやくこの宣伝方法に気付いた。
しかしだ、気付いたからにはだった。ずん子にしても。
「それじゃあね」
「それでやってみるのね」
「ずん子ちゃん自身がポスターに出る」
「ネットでも抱いていて気に宣伝する」
「そうしてくれるのね」
「それがずんだ餅の人気につながるなら」
それならというのだ。
「是非ね」
「よし、それじゃあね」
「頑張ってね」
「ポスターにも出てね」
「あと動画もね」
「どんどんやってくわ」
時分も出ていくとだ、ずん子は友人達に答えて実際にだった。
自分がずんだ餅を持ってポスターに出たり動画でずんだ餅を食べて宣伝をした、そうするとだった。
人気がこれまでとは比較にならないまでに出てだ、ずん子も驚きを隠せずに友人達に対して言った。
「いや、まさかね」
「こんなに人気が出るとか」
「夢にも思わなかった」
「そうだったのね」
「何でこんなに人気が出たか」
不思議で仕方ないといった顔での言葉だった。
「ちょっとね」
「まあそれはね」
「ずん子ちゃんが出てるからよ」
「ずん子ちゃんが可愛いからね」
「だから皆注目してね」
「ずんだ餅もってなったのよ」
友人達はそのずん子に話した。
「だからよ」
「食べものも大事だけれど女の子もだからね」
「皆そっちにも興味いくから」
「CMだって人気のアイドルの娘起用したら売り上げ上がるでしょ」
「それと同じよ」
こうずん子に話すのだった。
「だからずんだ餅もって思ったけれど」
「大成功だったわね」
「じゃあもっとね」
「ずん子ちゃんと一緒に出していこう」
「ううん、私が出るとこんなに人気が出るなんて」
ずん子自身の言葉だ。
「ずんだ餅も人気が出たけれど」
「だから女の子よ」
「これが貴重な要素だったのよ」
「宣伝にはね」
「それが出来たから」
「いいでしょ」
「最近私個人の人気が出てるのかしら」
ふとこうも思ったずん子だった。
「まさか」
「そのまさかよ」
「ずん子ちゃん自身大人気よ」
「もうちょっとしたアイドル並だから」
「色々依頼来るかもね」
「それよりずんだ餅の宣伝になればいいのに」
自分のことにはこう思うずん子だった、それでだった。
自分にも色々宣伝の話が出るとその度にずんだ餅も出した、するとこのことは彼女の狙い通りにだった。
ずんだ餅の人気アップになった、それで友人達に言うのだった。
「やっぱり私よりもね」
「ずんだ餅を推していく」
「そうしていくのね」
「それが私のやるべきことだから」
それ故にというのだ。
「これからもそうしていくわ」
「自分のことよりも」
「まずずんだ餅」
「そうしていくのね」
「ええ、こんな素晴らしいお菓子はないから」
だからだと言ってだ、そうしてだった。
ずん子はずんだ餅の宣伝を続けていくのだった、自分がどれだけ人気が出てもそれはどうでもよくだ。愛するずんだ餅の為に働くのだった。
ずんだ餅は最高 完
2017・10・28
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