ある暖かい冬の日

さみしいよ

誰かが何かをアップしたのか
僕のスマホがまた鳴った
見ればニュースの通知音
ふっと気付いたやるせなさ

誰かの何かを気にしていても
僕のこころは晴れはしない
見えないこころの不協和音
はっと気付いた嫌悪感

いつからこんな自分になったのだろう
ぐるぐる振り回されて虚しいだけ

いつからこんな自分になったのだろう
ぽつんと一人でいてもさみしいだけ

いつからこんな自分になったのだろう
どんどん自分が薄くなる





笑顔が好き

飾った花を見ています
作ったお菓子を見ています

掃除をすませた奇麗な部屋で

どうしてはにかむ様に微笑むの
人が苦手と言わないで
テレビのニュースに心を痛めないで

時々みせる無垢な心が
素敵な笑顔を咲かせていますよ

その瞬間を逃すまいと
僕はいつも見ています






不思議

年末に大事なものがなくなった
暖かい年の瀬なのに
僕の気分は憂鬱だ

年初にさっそく見つかった
暖かい年の初めに
僕の気分も晴れやかだ

空は僕のことなど気にしていない
なのに僕のこころはグルグル回る

空は僕のことなど覚えていない
それでも僕のこころはつぶやいている

なくしたものが見つかったんだよ
暖かい日に見つかったんだよ