失敗の日曜日
起床、朝の十時だった。
少し寝すぎた。
歯を磨き朝飯を食べて着替えを済ませ、俺は近くの本屋に行った。
「えーと、オカルトは……」
俺は数冊の幽霊に関する本を買った、それを一日……いや約半日ほどかけて読みきった。
「なるほど……わからん」
数冊買った本の内容はすべて違う定義が書かれていて何が本当なのか全然わからない。
そして夜である。
「よーし!! 寝るぞ!!」
普段ではありえない九時に意気揚々と布団に入った
約ニ時間経過
「……寝れん」
流石に早すぎたようだ、てかあの幽霊を思い出すと全く寝れない……いや怖いとかじゃなくて。
それから約一時間後、結局十二時に俺は寝た……はずだ。
「う……」
昨日と同じように目が覚めた。
身体は動かない、金縛りが来たぞ!
動く目で近くに置いておいた時計を見る、大体夜中の二時のようだ。
「……うら……うらめし……」
少し控えめな声がしたあとしばらくの沈黙。
そして意を決したような大声が部屋に響き、昨日の女性が出てきた。
「うやめしやぁぁぁぁー!!」
「可愛い!!」
声が出た! いやそれより噛んだ! 可愛い!!
「へえぇぇぇ!!」
彼女は目をまん丸にして大声を上げて消えていった。
少しして体が動くようになった瞬間俺は頭を抱えて叫んだ。
「失敗したぁぁぁぁぁ!!」