崩れていく未来

響介はそれからも、ずっと剣道の練習に没頭した。
ある晴れた日の午後だった。
響介はジュースを飲もうと、自動販売機の所に行った。
その時、雫と偶然逢った。
目の合った二人は、挨拶を交わした。
「こんにちは!」
「こんにちは!剣道頑張ってる?」
思わず、声をかけられ、響介はビックリした!
まさか、自分が剣道をしていると知られていると思っていなかった!
響介は喜んで、答えた。
「頑張ってるよ!剣道は俺の生きがいだから!」
「そう。それはよかった!またね!」
と言って、雫はささっと去っていった。
思わず、響介の顔が赤くなった!
また!と言われた!
しかも、雫は嬉しそうに笑っていた。
思わず、響介もにやけた。
そんな幸せな午後だった。
そして、響介は再び剣道の道場に戻った。
三年生の響介は今年のインターハイに賭けていた!
なんとしても、全国制覇して、宇田響介の名前を轟かせたいと思っていた!
響介はひたすら純粋に剣道の練習に集中した。
だから、雫は実は、時々響介の練習模様を見に来ていた事を全く知らなかった。
幼い頃、響介は雫と約束していた。
「俺が必ず雫を守っていくから!」
「大きくなっても守ってね!」
と、雫は響介と約束していた。
そんな約束も響介はすっかり忘れていて、でも雫は覚えていた。
そして、インターハイの予選の日が近づいていた。
その頃、学校では試験の時期で、成績の悪い響介はテストが嫌だった。
一方、雫は成績が良く、テストには全然困っていなかった。
響介は一夜漬けで、なんとか頑張って勉強した!
響介と雫の恋はとても純粋だった。
お互いに、心がピュアなので、純水に恋愛を楽しんでいた。
そして、テストの結果が返ってきた。
響介は、赤点が3つあって、インターハイ出場まで危なかった。
赤点が4つ以上あれば、インターハイへの出場が禁止になる。
響介の行ってる学校は、進学校で、結構成績とかにうるさかった。
そして、なんとか響介はインターハイの試合に出場が許可された。
いよいよ、インターハイの予選の日の前日まで来た!
響介はますます、剣道の練習を頑張った!
明るい未来になるように、響介は必死に頑張っていた!!!

高木慎哉
この作品の作者

高木慎哉

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