エピローグ
高校生になって、ロングだった髪をショートボブにした。好きだった部活にも入った。少しだけ障害はあったけど、なんとか上手くやっている。
まったく問題ない。
そんな時、中学のときから使っていたスマホがちょっと調子が悪くなってきた。古いし、アプリの整理とかした方がいいかなと思いながら弄っていると、『ラビットウォッチ』という見慣れないアプリを発見した。
なんとなく気になって起動してみると、キャラクターの緑のツインテールの少女が私に語りかけて来た。
「過去になにか忘れ物はございませんか? もしございましたら、わたし、花渚ロボが全力でサポートいたします」
得意げに語るツインテールの少女が、なんとなく憎たらしかった。