case1 公園の少年
鹿神:さぁ着いたよ、
竹田君!
竹田と鹿神は依頼人と
待ち合わせているという団地に来ていた
竹田:あの・・・鹿神さん、
ここで何を?
鹿神:まぁ仕事を見れば
すぐにわかるよ!
竹田:(いや・・・、
今教えろよ・・・)
2人は団地の中に入り、
少し歩いていくとベンチが見え、
そこに誰かが座っていた
鹿神:お待たせしました!
はじめまして、
私イレンシ相談事務所の
鹿神と申します!
鹿神は何の確認もせず
その男性に話しかけ
名刺を渡していた
男性:・・・あっ!
こちらこそはじめまして
私この団地で管理人をしている
田山(たやま)と申します
竹田はお互いが名刺を
交換している所を見て
その人が依頼人だと改めて理解した
鹿神:ところで・・・
"出る"のは?
竹田:(・・・出る?)
田山:あぁ・・・、
こちらです
そう言うと田山はすぐ近くの
公園の側まで2人を案内した
鹿神:ここにいるんですね?
田山:えぇ、
ここです
竹田:(何が出るんだ?
タヌキか何かか?)