鹿神:それは本人に
聞いてみないといけないね
・・・ねぇお婆ちゃん?
鹿神は後ろを振り向きながら言った
その先にはベンチに座り
新聞を広げて読んでいる
和服姿の人物がいた
老婆:・・・誰じゃ?
わしをババア呼ばわりするのは?
すると突然しわがれた声が返ってきた
鹿神:突然申し訳ありません
私イレンシ相談所の
鹿神と申します
鹿神は足早に婆に
駆け寄り、
名刺を刺し出した
老婆:鹿神・・・?
変わった名前じゃな?
それにこの名刺・・・
鹿神:あっ、
わかっちゃいましたか、
流石ですね!
老婆:わしをなめすぎじゃ小僧!
鹿神:あの~、
何とかアレを
解いてくれませんかね?
老婆:・・・解いても良いが、
1つだけ条件がある
鹿神:条件?
何です?
老婆:あの結界、
お主が解いてみぃ!
鹿神:・・・へ?
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