老婆:あれはわしが"力"を
送らなければただの紙、
簡単に切れる
しかし力送っている間は
ある場所を除いて
まるで鉄板の様に堅くなる
鹿神:ある場所とは?
老婆:それをお主が探し出して
このハサミで切るんじゃよ!
鹿神:・・・わかりました!
それを切ることが出来れば
ここから退いて頂けるんですね?
老婆:それとついでに良いことを
教えてやるわい!
鹿神:それは楽しみですね!
鹿神は老婆から
ハサミを受け取り
"封紙"が張られている
公園の入り口まで戻ってきた
竹田:鹿神さん、
何を話してたんですか?
鹿神:まぁ、
世間話みたいなものかな
そう言うと鹿神は縦横無尽に
巻き付けられた封紙に手をかざした
竹田:???
鹿神の手は紙の周りを
行ったり来たり、
何かを探るかの様に動いていたが
その手が突然止まった
鹿神:ここだな・・・
何かを感じ取ったのか、
鹿神は手が止まった場所に
ハサミを差し込む
鹿神:・・・・・・・・・
神経を集中しているのか
鹿神は急に黙り込んだ
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