第13話 モジャの奇妙な冒険
モジャ太郎達は西へ西へと歩いていきました。店や家が多くなり、人も増えてきました。すると、とても高い塔が見えてきました。東京タワーに似ている長浜タワーでした。中に入ろうとしましたが、入れませんでした。外観も寂れてて、なんだか少し残念な感じでした。
中心街にはお店もたくさんありました。
モジャ太郎は茶しんでホワイト餃子を食べました。モチモチでとても美味しかったです。
モジャ太郎は鳥喜多で親子丼を食べました。トロトロでとても美味しかったです。
モジャ太郎は堅ボーロ本舗で堅ボーロを買いました。堅ボーロは後で食べることにしました。
中心街の一角にはとても変わった所もありました。そこはまるで異世界にでも迷い込んだかのような雰囲気でした。なぜだかわからないけど「ゴゴゴゴゴ…」と効果音が鳴ってる気がしました。そして、そこにいる人達の立ち方も少し変わっていて、とても奇妙な感じがする場所でした。
その奇妙な場所に「日本一の万華鏡」がありました。それはとてつもなく大きな万華鏡でした。万華鏡が一つの塔のようになっていました。下から上を覗くと自分がたくさん写ります。レバーを回すとたくさんの自分がクルクル回ったり、分身したり合体したり、とても面白かったです。
万華鏡を出ると葡萄がたくさんなっていました。オバちゃんがモジャ太郎達に
「にいちゃん、葡萄食べ!葡萄、葡萄!」
と言いました。近江商人気質のモジャ太郎はお言葉に甘えて、遠慮なく葡萄を食べました。すると、オバちゃんは
「勝手に葡萄食べるな!」
と言いました。どうやら、葡萄を買ってほしかったみたいです。おばちゃんに怯えたモジャ太郎はお金を払って出ていきました。
中心街には大きなお祭りもありました。長浜曳山祭です。
「ヨイサー!ヨイサー!」
とみんなで大きな大きな山車(だし)を引っ張ります。様々な種類の山車があって、とても見応えがあります。山車以外にも大人の男達が裸参りをしたり、子供が山車の上で歌舞伎を演じたりもします。モジャ太郎達もみんなと一緒にお祭りを楽しみました。