第19話 臥龍伝説
カイツブリ親子の助けを得て、モジャ太郎とメカゴリラは空に舞い上がりました。向かうは最強の龍です。
さあ、龍への攻撃です。
モジャ太郎のスーパーモジャパンチが炸裂しました。しかし、龍は倒れません。
メカゴリラのメカゴリラパンチが炸裂しました。しかし、龍は倒れません。
龍は再びモジャ太郎達に向けて炎を吐こうとしました。モジャ太郎達は大ピンチです。すると、突然龍が苦しみ出しました。龍の腹から何かが飛び出てきました。なんと、それは犬のイチでした。イチは龍に飲み込まれた腹の中で、
「ここ掘れ、ワンワン!ここ掘れ、ワン!」
と龍の腹を掘って外に出てきたのでした。今まで何の役にも立たず、完全なお荷物となっていたイチの犬としての、そして、モジャ太郎の一番の家来としてのプライドが奇跡を生んだのでした。
苦しみ悶える龍、その隙をついてモジャ太郎は龍の鼻の穴に鮒寿司を投げ込みました。世界ランキング6位の臭さの鮒寿司を鼻の中に入れられた龍はたまったものではありません。のたうち回り、気絶した後、伊吹山の麓、北郷里村に落ちていきました。
龍が気絶から目覚める前に勝負を決めなければなりません。モジャ太郎は最後に残ったアイテムを使いました。それは竜宮城で乙姫様からもらった玉手箱でした。モジャ太郎は龍に向けて玉手箱を開けました。玉手箱からはモクモクと煙が上がり、たちまち龍を飲み込みました。すると、あんなに荒々しかった龍はヨボヨボに年老いてしまいました。これで悪さはもうできません。モジャ太郎達がとうとう龍を倒して長浜を救いました。