ミラクリエ トップ作品閲覧・電子出版・販売・会員メニュー
怖い
第 1 回キャラクターコンテスト応募作品
作品を見る
電々犬
旅人は、訪れた町で知らずの内に彼と出会うかもしれない。 勘の良い者ならば、もしやすると気づく者もいるだろう。 目の前にいる人の形をしたソレは、ただ無邪気な好奇心を持って、しかし気まぐれに接触してきたことに。 そして、ここから一秒でも早く立ち去るべきだということに。 なによりも、たとえソレが一時でも付きまとえば、一人の人間などそれだけで滅ぼされてしまうということを。 彼の名前は通称、電々犬。 何処からともなく、人知れずひっそりと町に住み着き、 その町を繁栄させては最期には破滅させる性質を持つ憑物の妖怪。 彼の場合は人に取り憑くのではなく、主に町そのものに憑く。 犬の姿にもなるが、男性の人の姿を好む。 正体を現した際には、赤黒い髪に耳を生やし、背には朱色の刺々しい奇妙な羽を持つ。 彼自身は人間に興味があるので、気まぐれではあるが人に化けて対話を試みようとする。 飽き性。物覚えは良いが、知性的ではない。 放浪癖が強く、飽きるとすぐに町を移動する。 そのため彼によって大規模な盛衰をもたらされる町は少ない。
作者百舌童子
★★★★★
レンタル数2