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あらすじ
Spring Story.0002 旅立ちし乙女
オオグラの池にて
場所は変わり、宇宙に広がる無限のパラレルワールドの一つ。
そこには、人間のいる銀河系と対をなす世界、そして太陽系と同じ、かつ人間に瓜二つの知的生命体の存在する惑星が存在した。
惑星は、そこに住む知的生命の人間から、天つ神と八百万の神が住まうという意味の「アマツホシ」とよばれ、広くてターコイズブルーの宝石のような大海原、そしてアキツカミシマ・アキツノシマ・エヒメノシマ・ツクシノシマの四つの列島を中心として周辺に数多の群島が存在し、七つの国に分かれていた。
そのうちのひとつ、アキツシモジマの中部付近に、タキリの拉致および地球侵攻をたくらむヨモツ国があった。
ここの国の支配者は、ミタマとよばれる国王、そして館山にてタキリの目の前に姿を表した王妃のクイーンの二人であるが、これは表向きのもの。
実際には、その下に仕えるハイドが国王・王妃に代わり、ものごとなどを決める傀儡国家そのものである。
また、他国との同盟などの連携を嫌い、そのうえ、無理難題を突き付けるがゆえ、周辺国から経済的制裁を課され、つねに物資が不足していた。
そのため、積極的に戦争という喧嘩をふっかけ、技術やものを強奪する人の道からはずれたあくどい国家でもあった。
さて、まばゆいばかりの太陽がりんごあめのごとく赤くなって沈み、紺色の夜空にきらきら
- 作品更新日 :
- 2014-12-11
- 文字数 :
- 16,216
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