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あらすじ

 石田みつなり子(仮)というのは、長浜市の宣伝事業である長浜ものがたり大賞のキャンペーンガールで、おそらく石田三成を参考にして造られた架空のキャラクターで、髭と冠が特徴的な女学生だという、誰にでもわかるようなことしかわたしは知らない。
 わたしが世間と比べて優位に知っていることがあるとすれば、それは石田みつなり子(仮)がわたしであり、おじさんの造った石田みつなり子(仮)のフィギュアがわたしの身体であるということくらいだ。

作品更新日 :
2019-06-23
文字数 :
13,440
閲覧数 :
1,397

目次

みんなの感想 4件のレビュー

  • モノアミン

    5.0

    二万字という字数制限でよくここまでまとめられたなという作品
    異世界や妖怪などの流行りものやグルメ、エロスのような劇薬に手を染めていないので、作家本来の力が他より抜きん出ていることがよくわかる。そのため誰でも滞りなく読むことができると思われるが、ただしイメージキャラクターの力を借りた割にイ...ンパクトが弱いと勘違いされる可能性もある
    小説自体の魅力のみならず、イメージキャラクターの宣伝という面でもこの場に留めておくのは勿体無い作品

  • 髙木 大地

    5.0

    アイデンティティを見失いかけていた三子が、他者の価値観に触れることで自分の考えを変え、結果として自己の存在意義に自信を取り戻し成長するという構図は、ドラマとしてよくできているなあと感じました。エンディングもウェットになりすぎずにスパッと切られていて、かっこいいなと思いました。

  • 古橋 童子

    5.0

    これは、「長浜ものがたり大賞コレクション」の看板作品で別格扱いした方が、みつなり子ちゃん(仮)のイメージをより濃くするんじゃないかなぁ。

  • 井之上みこと

    5.0

    一気に拝読させていただきました
    三子ちゃんの苦悩がリアルでありつつ、大谷くんとの淡すぎるくらい淡い関係も可愛くて、つい一息に読んでしまいました
    三子ちゃんがみつなり子ちゃんのフィギュアと対面するラストシーンも、彼女の成長を感じられてとても素敵でした

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